【SAI2022開催記念】ACIDMANの名曲紹介!
みなさん、こんにちは!こんばんは!
ただいま、ACIDMAN presents 「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” 2022」(以下「SAI」という)の開催を記念して、1stアルバム「創」から最新12thアルバム「INNOCENCE」までをACIDMAN歴16年の筆者がご紹介する企画を実施しております!!!
今回の紹介その第三弾。
3rdアルバム「equal(イコール)」についてです。
これまで紹介した1stアルバム「創」、2ndアルバム「Loop」についてはこちらの記事をお読みください♪
また、2022年11月26日(土)、27日(日)に開催する「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” 2022」については、前回の記事に基本事項をまとめておりますので、そちらをご覧ください♪
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3rdアルバム「equal」の魅力
出典:https://ototoy.jp/_/default/p/152827
2004年9月15日に発売された3rdアルバム「equal」。
↓曲名・曲順はこちらとなっています↓
2. FREAK OUT
3. 降る秋
4. イコール
5. 水写
6. 彩-SAI-(前編)
7. 彩-SAI-(後編)
8. 暁を残して
9. colors of the wind
10. migration 1064
11. cps
12. 廻る、巡る、その核へ
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当時のインタビューでボーカルギター大木伸夫さんは、愛読していた『素粒子論』と手塚治虫の漫画『ブッダ』に影響を受けた作品として語っています。
2017年のフェス「SAI」の時も、手塚治虫プロダクションとコラボして火の鳥Tシャツなどを制作したりするほどに、手塚治虫作品を愛している大木さんです。
今作は仏教用語が所々に取り入れられたり、ディズニーの曲が入るなど、前2作品とは少し異なった毛色のアルバムと言えると思います。
しかし、語られる音楽の根幹はブレません。
「宇宙」「生命」「生」「死」などをテーマとしていることに変わりはなく、ひとつのアルバムを通して「オーケストラ」を聴いているような、聴く人々の感情を大きく揺さぶるACIDMANの力強い演奏と大木さんの歌声が特徴のアルバムに仕上がっています。
特に最後の曲「廻る、巡る、その核へ」は圧巻です。
筆者がACIDMANのライブに足を運んできた経験上、ライブやフェスでたくさん演奏されやすい曲を★1(レア度1)として、★が多くなるほどにレアな曲としています。★1:よく演奏される曲
★2:演奏されることが多い曲
★3:たびたび演奏される曲
★4:数年に1回程度、ほとんど演奏されないレア曲
★5:聴けた人はラッキー!次は聴けないかも!めっちゃレアな曲♪「SAI」や他のライブの時の参考にしてみてください。
ACIDMAN初心者の方は★1~3を予習していくと、ライブやフェスでも盛り上がれると思います♪
0 = ALL(★★★★★)
読み方は「ゼロ・イコール・オール」です。
アルバムのオープニングを飾る軽快な印象のインストゥルメンタルの曲です。
曲の後半にアルバムタイトル「equal」という歌詞が入っています。
FREAK OUT(★★★★)
この曲は、直接的に反戦を表現した楽曲であると大木さんは語っています。
歌詞からも反戦に対する面影を垣間見ることができます。
「自分が贅沢な環境にいる」といった理由から反戦について歌うことを躊躇していたが、イラク戦争を機に心境が変化したそうです。
また、ライブを想定して作った曲とも語っているように、曲調は一発目の音からギターのパワーコードで爆上がりのアッパーチューンとなっており、最近では2015年のライブツアー「有と無」で披露されていました。
歌詞にも「YESかNOか有か無か~」とあるように、大木さんの歌詞には他の曲などでも同じキーワードが多々出てくることがあります。
そういったキーワードを意識して他曲と関わりを持たせた作り方をしているというお話も以前されていました。
普段のライブ・フェスでは中々お目にかかれませんレアな曲です。
降る秋(★★★★)
軽快な16ビートのサウンドとジャジーさが特徴の曲です。
無常観を題材に「響き渡れ!」という意識で書かれた曲で、曲調の変化が激しく、レコーディング時に苦労したとのこと。
無常観を題材にしたということから、アルバムのモチーフとなった手塚治虫の「ブッダ」に通ずる仏教からインスパイヤされている楽曲の一つと言えます。
ライブ・フェスでの演奏は珍しい楽曲です。
イコール(★★★)
アルバムタイトルと同様の本曲は、アルバムのリード曲であり、音の調和が心地よい楽曲となっています。
2004年9月24日、この曲でACIDMAN初の「MUSIC STATION」への出演を果たしました。
水写(★★★★)
水写(すいしゃ)は、16ビートを主体としたミドルチューンで「静かなロック」というような印象を受けるナンバーです。
また、歌詞に「コロイドの花」と出てきますが、コロイドという直径が10-9から10-7m程度の大きさの粒子のことを指すようです。
薬剤師資格を持つ大木さんが、科学の世界の言葉を曲に入れ込むことが多いですが、他のアーティストにはない理系の視点でとても興味深いものであります。
水写はあまり披露されないレア曲です。
彩-SAI-(前編)(★★★★)
彩-SAI-(後編)に向けたインストゥルメンタルとなっています。
伸びのある柔らかなサウンドとMVの映像が融合していて映像に見とれてしまいます。
この曲が「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” 」の各アーティストの登場シーン(ジングル)で使用された曲であります。
彩-SAI-(後編)(★★★★)
前編のMVに影響を受けた作詞が特徴の楽曲です。
前編・後編でひとつの作品のような作り方をしていて、見ても聴いても面白い作品となっています。
歌詞の「風追い人」は後に発売される9thアルバム「新世界」で風追い人(前編・後編)や他楽曲の歌詞にも度々登場するキーワードです。
暁を残して(★★★★)
本アルバムでは2曲目の「FREAK OUT」と同様のハードロックナンバーとなっています。
大木さん曰く、ボーカルのレコーディングはキーが高くて辛かったそうです。
ライブやフェスでの演奏はほとんどされない貴重な曲の1曲です。
colors of the wind(★★★★★)
本曲は、ディズニー映画『ポカホンタス』劇中歌のカバーとなっています。
Pocahontas | Colors of the Wind
作詞:SCHWARTZ STEPHEN LAURENCE、作曲:MENKEN ALAN
当初は本作に収録される予定ではなく、出来が良かったことから収録したそうです。
曲調は原曲とは違い、ロックナンバーに仕上がっています!!
アルバムに収録されていてもディズニーだからと違和感もなく、バランスも素晴らしい楽曲だと思います。
原曲との違いも楽しんでみてはいかがでしょうか?
migration 1064(★★★★)
「1064」は「不可思議」という単位であることから名付けられた曲です。
曲中にも「不可思議」という単語が出てくるように、ディレイを聴かせたサウンドで宇宙空間を漂っているような浮遊感を感じる楽曲となっています。
メンバー曰く「スペーシーポップ」であるとのこと。
曲調としては、ディレイを使用したギターパートとバックで同じフレーズを演奏する「オスティナート技法」が採用されており、曲に浮遊感を思わせる広がり(奥行き)をもたせた印象となっています。
筆者はこの曲の「宇宙を体験しているかのような浮遊感」がたまらなく好みであり、ACIDMANの100以上ある曲の中でもベスト5に入るくらい好きな曲です。
ぜひ、ヘッドフォンで耳を覆い、目を閉じて聴いてみてください。
私のいっていた「宇宙を漂う感覚」が少しわかっていただけるかもしれません…笑
cps(★★★)
後続の「廻る、巡る、その核へ」へのアクセス曲となっています。
ライブでは「cps」→「廻る、巡る、その核へ」と演奏されます。
また、cpsとは「cycle per second」の略で周期の単位のことを表しています。
廻る、巡る、その核へ(★★★)
ACIDMAN唯一無二の楽曲です。
約10分間という超大作であり、各ツアーファイナルの最後の曲として演奏されることが多いので★は3つにしました。
筆者はこの楽曲を初めて生で観た時、涙が止まりませんでした。
「静と動のサウンド」「大木さんの命を削って歌う様」「映像美」が一体となって心の芯に「何か大切なこと」を訴えかけてきます。
その「何か大切なこと」とは、3人の演奏(本当に3人なのか疑問に思うほどの迫力)によって放出されるエネルギーのような目に見えないものを全身で受け止めると「生命とは…」「命の尊さ・儚さとは…」「生きることとは…」「死ぬこととは…」というような普通の生活では考えない難しい「題目」を音で感じることができる気がするのです。
とにかく普通の曲ではありません…
メンバー3人は、命を削って音をかき鳴らしている、そんな迫真の演奏をしています。
聴いた後に心の底から「今を精一杯生きよう…!」「この曲と出会えてよかった」と思える、そんな曲です。
この超大作を皆さんもぜひ一度聴いてみてください♪
こちらのミュージックビデオが文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞しています。
そして、こちらがライブバージョンです。
この鬼気迫る演奏、壮大なる映像美が相まってその迫力がひしひしと伝わってきます…!
まとめ
いかがだったでしょうか。
3rdアルバム「equal」の魅力、少しは伝わったでしょうか?
全体を通して、ひとつの大きな作品を見ているような感覚になるアルバムです。
映画で言うと「スターウォーズ」を1~6まで見通したような…
人の心を動かす超大作であることは間違いないと思っています。
そして、次回の作品4thアルバム「and world」の紹介もお楽しみに!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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