【SAI2022開催記念】ACIDMAN4thアルバム「and world」の魅力と演奏頻度も紹介!

音楽
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【SAI2022開催記念】ACIDMANの名曲紹介!

みなさん、こんにちは!こんばんは!

ただいま、ACIDMAN presents 「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” 2022(以下「SAI」という)の開催を記念して、1stアルバム「創」から最新12thアルバム「INNOCENCE」までをACIDMAN歴16年の筆者がご紹介する企画を実施しております!!!

今回の紹介その第四弾。
4thアルバム「and world」についてです。

これまで紹介した1stアルバム「創」、2ndアルバム「Loop」、3rdアルバム「equal」については↓こちら↓の記事をお読みください♪

また、2022年11月26日(土)、27日(日)に開催する「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” 2022」については、前回の記事に基本事項などをまとめておりますので、そちらをご覧ください♪

SAI画像

 

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4thアルバム「and world」の魅力

and world画像
出典:https://sumally.com/p/228094

本作は2005年に発表された4作目のアルバムです。

ギターボーカルの大木さん曰く、アルバムタイトルは本作の制作前から存在し「目線や考えを変えることで、目の前の世界がガラリと変わるかもしれない」という考えから名づけたそうです。

ファンの間では有名な話なのですが、このアルバム作曲時に大木さんの「ワンマンバンドになりたくない。3人が同じヴィジョンを描いていたい」という強い想い(姿勢)とベースの佐藤さん・ドラムの浦山さんのそれぞれの想いに開きが生じ、メンバーの仲がぐちゃぐちゃになってしまい「解散」の危機に直面した大変な時期だったのです…

そんな時に「東京スカパラダイスオーケストラ」の谷中さん・加藤さんに飲みに連れて行ってもらって相談したところ、
「バンドっていうものはワンマンで当たり前。大木が詞とメロディーを描いている以上、サトマ(佐藤さん)や一悟(浦山さん)はそれに勝てない。トライアングルの一番上になってやっていけばいい2人がついて来てくれるだけで満足しないと
と助言があり、そこで大木さん本人も気持ちが楽になったそうです。
次の日、メンバー3人が集まり、中目黒で泣きながら飲んで解散の危機を免れた

という、ACIDMANにとっても熱い想いの詰まったアルバムなのです…!!

その本作の印象を一言で表すと「感動超大作」でしょうか。
1本の長編映画を観た(聴いた)ような感覚になります。

前作の「equal」でも似た印象はありましたが、本作ではより色濃く感じることができると思います。

1曲目の「introduction」のギターアルペジオが最後の曲の「and world」の締めのギターアルペジオに再登場するという演出があり、アルバムをループさせて聴くと「世界が繋がっている」ような感覚を覚えます。

筆者はあのループ感がとても好きで「and world→introduction」を何度も聴きました。

5曲目の「季節の灯」では、今までにはなかったストリングス(オーケストラの弦楽器演奏)を採用しており、曲のもの悲しさや深み(幅)を広げていく試みをされている所も魅力の一つかと思います。

また、歌詞についても、1~3作目は「(世界の)流れを知りたい、変えたい」という意識だったのに対し、本作では「その大きな流れを受け入れ、想いを馳せることが素晴らしい」ことを歌いたかったと大木さんは話されていました。

その言葉の通り、1~3作目より曲調もキャッチ―なものが多く、想いをストレートに表現した聴きやすい楽曲が多い印象があります。

それらの緻密に計算された楽曲へのこだわり、大木さんの歌詞や歌声、それぞれの豊かな曲調が相まって、素晴らしい世界観を形成したアルバムです。

もし、ACIDMANを初めて聴く方にオススメするアルバムは?と聞かれたら、筆者は真っ先に本作を推します。
そのくらい、洗練されたアルバムだと思います。

それでは、1曲ごとの紹介をしていきたいと思います!

↓曲名・曲順はこちらとなっています↓

1.introduction
2.world symphony
3.id -イド-
4.River
5.季節の灯
6.SOL
7.銀河の街
8.夏の余韻
9.プラタナス
10.water room
11.Stay on land
12.ある証明
13.and world

 

【演奏頻度について】

筆者がACIDMANのライブに足を運んできた経験上、ライブやフェスでたくさん演奏されやすい曲を★1(レア度1)として、★が多くなるほどにレアな曲としています。★1:よく演奏される曲
★2:演奏されることが多い曲
★3:たびたび演奏される曲
★4:数年に1回程度、ほとんど演奏されないレア曲
★5:聴けた人はラッキー!次は聴けないかも!めっちゃレアな曲♪「SAI」や他のライブの
時の参考にしてみてください。
ACIDMAN初心者の方は★1~3を予習していくと、ライブやフェスでも盛り上がれると思います♪

 

introduction(★★★★★)

美しいメロディーが特徴のインストゥルメンタルです。

アコースティックギターのアルペジオのみで構成されており、アルバムの豊かで美しいイメージを印象付けるスタートとなっています。

当時のツアーのイントロとして使用されていましたが、最近のライブ等で演奏されたことはないと思います。

world symphony(★★★★)

「introduction」から間髪入れずにスタートするアルバムを代表する爽快なロックナンバーです。

10thシングルにもなっているように、ACIDMANを代表する1曲ともいえます。

演奏頻度はそれほど高くはない印象です。

余談ですが、ギターをやっている方でこの曲を弾いたことがある方、腱鞘炎になりそうになりませんでしたか?笑
頻繁にストレッチコードがでてきて大木さんの手の大きさどうなっているの?と毎回思うのですが、introductionから連続でで弾き切った時の感動たるや…泣

ギターお持ちの方、ぜひトライしてみてください!笑

id -イド-(★★★★)

こちらの曲もアップチューンとなっています。

テンポがスローになったり、ダブルテンポになったりと曲調の変化がとても面白く、キャッチ―なナンバーです。

最近のライブ・フェスでは、ほとんど演奏されていないレア曲です。

River(★★★★)

クリーンなサウンドが特徴のミドルチューンです。

歌詞の「フリージア」はアヤメ科の花のことで、多様な色のフリージアを購入・鑑賞することができ、最近ではディヒューザー(芳香剤)などでもフリージアのものがあったりしますね♪
フリージアの花
出典:Wikipedia(フリージア)

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感想(4件)

「テオーリア」は現代でいうと「セオリー」のことでいわゆる「理論」のこと、ギリシャ語では「真理」とか「光」のことを指します。
筆者の解釈では、楽曲上、ギリシャ語の「光」を指すのではと思っています。

フェスなどで時たま演奏されることがあります。
観ることができたらラッキーな曲です♪

季節の灯(★★★)

本曲は9thシングルにもなっているアルバムのキーナンバーです。
曲調はアコースティックギターを使用し、しっとりとした大木さんの優しい歌声とバラード調が魅力の名曲です。

歌詞も
「いつも日か私も君も終わってゆくから 残された日の全て心を添えておこう 灯る火の果てに」

「与えられた日の全て心を添えておこう 昇る陽の果てに」
この歌詞がとても心に染みるのです…泣

歌詞をタイピングしているだけで泣けてきた…笑
ライブでも多くはありませんが、時々披露される楽曲で、聴くと心が癒され泣けます。

大木さんがライブ等でよく言っている「ここにいる(生きている)こと自体が奇跡、一分一秒は戻ってこないかけがえのないもの、生きているだけでいい、今を精一杯生きていこう」というメッセージが色濃く残された素敵な楽曲だと思います。

ACIDMANの盟友「THE BACK HORN」菅波栄純(すがなみえいじゅん)さん「すがちゃんねる作曲研究所」でも季節の灯を弾かれており「泣けるんだよなぁ、名曲だ」とおっしゃっていました。
その動画もどうぞ!!↓

SOL(★★★★)

本アルバムのインストゥルメンタル2曲のうちの1曲です(1曲目除く)。

インストゥルメンタルのみでアルバムを出すほどのACIDMANですが、そのなかでもこの「SOL」と「water room」は導入曲として名曲であると思います。

「季節の灯」で癒された気持ち・情景から別の世界で誘われ、次の曲の「銀河の街」へ降り立つような、そんな雰囲気の曲です。

ライブ等で披露されることは多くはない楽曲です。

銀河の街(★★★★)

クリーンなエレキサウンドが特徴の美しく壮大なイメージを彷彿とさせる楽曲です。

最近ではライブ・フェスでやることが少なくなった印象です。

2011年発売のSecond line & Acoustic collectionにも収録されており、こちらではアコースティックギターで大木さんが力強く弾き語りをし、途中から入るベース・ドラムのアンサンブルを聴くことができます。

どちらのパターンも心地よい曲です。

夏の余韻(★★★★★)

夏の余韻はベースのフレーズを繰り返す「オスティナート技法」が使用されていて、音にふわっとした感じをもたらしたスローナンバーです。

歌詞に「祭囃子(まつりばやし)」「夏の終わりの幾つもの余韻」とありますが、ACIDMANの楽曲では珍しく、夏祭りが終わるその情景が浮かんでくる歌詞となっています。

抽象的な表現の多い大木さんの歌詞には珍しく、夏の終わりの寂しさや儚さを直接的に歌った季節感がある楽曲で、お盆過ぎから涼しくなりつつある秋に向けて聴くと、より曲の想いが伝わってきます。

楽曲と直接の関わりがあるかは不明ですが、大木さんは夏祭りが大好きで地元の祭りなどに参加することもあるそうです。
2016年の8月には福島県で行われた「盆楽祭」という地元の小さなお祭りに出演したりと祭り好きであることを物語っています♪
(筆者もお祭りに行きましたが、ものすごい至近距離で見れたので最高でした♪)

地元である埼玉県川越市のお祭りなどに行かれた時にインスピレーションを受けて出来た歌なのかもしれませんね♪

何度もライブに参戦している筆者も「夏の余韻」は未だに生で聴いたことがありません。
それほど、レアな曲であります。

プラタナス(★★★★)

16ビートの軽快で明るい印象を受ける楽曲です。
本アルバムの中でもキャッチ―で優しく包み込むような曲だと思います。

プラタナスとはスズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称で街路樹として広く用いられています。
プラタナスの木の画像
出典:Wikipedia(プラタナス)

2017年の20th Anniversary 2man tourでは各地でプラタナスを演奏しています。
しかし、それほど演奏される機会は少ない楽曲かと思います。

water room(★★★★)

本アルバムのインストゥルメンタル2曲のうちの1曲です。
数多くあるインストゥルメンタルの中でもキャッチ―で不思議な音像が高い人気を誇る曲でありあます。

不思議なギター音の正体、これはスプーンで弦を叩く事によって得られた音だそうです!

筆者は2011年の日本武道館に参戦していた時、聴くことができました!
インストゥルメンタルとしては演奏される方かもしれませんが、全体として演奏する機会は少ないかと思います。

Stay on land(★★★★)

シンプルなメロディでありながら、メロとサビとの抑揚がはっきりとした心地よいナンバーです。

ACIDMANの楽曲のうちアルバム曲ながら、ファンが選ぶベスト20(14位)に入った人気曲です。

筆者の中でもこの楽曲はベスト5に入る最高の1曲であります。
いま生きる世界の壮大なメッセージをなぞり取るような歌詞とサウンドがとても好きです。

2014年にファン投票を基にライブを行ったANTHOLOGYツアーや2018年のΛ(ラムダ)ツアーで披露されたりしていますが、定番の曲という訳ではなく、聴けたらたまらない楽曲です!

ある証明(★)

ACIDMANの名曲中の名曲です。

ライブツアーやフェスのクライマックスに演奏されることが多く、オーディエンスの盛り上がりも最高潮に達する曲となっています。

この曲で何度涙をし、拳を突き上げたことか…笑
最高の曲です!!!

一音目のディレイのかかったギターパートからかっこよく、約50秒の長い前奏も魅力の一つです。
Bメロがすでにサビのようで、サビでは最高潮の盛り上がりとなります!!

ぜひその目でライブ映像を確かめてみて下さい! ↓↓

2017年の「SAI」の時には、前述した「解散の危機」を救った東京スカパラダイスオーケストラの谷中さん・加藤さんが駆けつけある証明を一緒に演奏する胸アツなイベントもありました!!
ぜひご覧ください♪(1時間51分頃~)

あぁ、「ある証明」を聴くとライブに行きたくなります…泣

and world(★★★)

アルバム最後を飾るのがタイトルにもなっている「and world」です。
ラストに相応しい壮大なアンサンブルで、8分を超える超大作です。

前述したように1曲目の「introduction」のギターアルペジオと最後の曲の「and world」の締めのギターアルペジオが同じフレーズで形成され、「and world」→「introduction」と聴くと「世界が繋がっている」ような感覚を覚えます。
この演出…おしゃれ過ぎる…!!!

歌詞のラスト「空と太陽と海と土と音楽に寄せ 触れていたんだいつでも それは生命の声 それだけでいいんだろう それが全てだろう」
このフレーズに大木さんの言っていた「大きな流れを受け入れ、想いを馳せることが素晴らしい」という想いが集約されているような気がします。

最近では、2017年の 20th Anniversaryのプレミアムワンマンライブで披露されたり、ファン投票を基にライブを行ったANTHOLOGY2でもやっています。

ファンに愛される何度聴いても素晴らしい楽曲です。

まとめ

いかがだったでしょうか。
4thアルバム「and world」。

名曲ぞろいの「最高のアルバム」としか言いようがありません…!!

各曲はなかなかライブやフェスでお披露目されない曲が多くなっていますが、ぜひ生のライブで聴いて頂けるとその良さがよりわかっていただけると思います♪

また、アルバムの初回限定版はデジパック仕様(紙ジャケにプラスチックのケースが張ってある豪華版)となっており、ポルノグラフィティなどのジャケットデザインを手掛けるイラストレーターFJD(藤田二郎)さんによる全収録曲をイメージしたアートワークが歌詞カードに収録されています。

筆者はこのアートワークが好きで、好きなジャケットの一つとなっています。
アートワークも含めて魅力の詰まった作品です。

気になった方は、ぜひ手に取ってお確かめください♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回は5thアルバム「green chord」です!お楽しみにー♪

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