夏場の食中毒は特に要注意!!
皆さん、こんにちは!こんばんは!
今年は、ほとんどの地域で、例年より早い梅雨明けの報道となりましたね。
私が住む福島県でも6月29日に梅雨明けとなり、6月の梅雨明けは初で、梅雨の期間としても14日間と過去最短となったようです。
かと思ったら、最近は梅雨の時より天気が不安定で雨が降ったり止んだりの繰り返し…笑
今が梅雨なのでは…と思ってしまうような天気が続いています☔。
今の時期は、暑さと同時にジメジメとした湿気もすごいですよね…
画像:我が家の高めの湿度
執筆中の我が家の湿度も75%と高めです(昨日は雨だったからか90%でした…泣)。
そんな中、毎年、我が家で恐れていることがあります。
そう、それは「食中毒」です!!!
3歳と1歳の子を持つ父親として、食べさせるものにも注意を払っていますが、何でも口に入れてしまう年頃の子供たちを相手にすると、なかなか厳しいです…泣
この前なんて、お出かけするのにチャイルドシートに乗った時、スニーカーをペロッと舐めていました…泣泣
そんな子供たちや自分たちも含め、少しでも食中毒にかからないために、手洗いやうがい、アルコール除菌など徹底することはもちろんですが、今回は、身近な飲み物・食べ物に焦点を絞って注意喚起していければなと思っています。
昨日の麦茶って飲んじゃダメなの?
今回はとっても身近な飲み物「麦茶」についてお話ししたいと思います。
どのご家庭でも大人・子供問わず、通年で、特にこの時期は摂取量が増えているのではないでしょうか?
我が家では、3歳・1歳の子供たちが毎日がぶがぶ飲んでお代わりを要求されます。笑
【そもそも麦茶って??】
麦茶は、殻付きのまま焙煎した大麦の種子を、湯で煮出したり、水で浸して作った飲みもののことです。甘みがあって香ばしく、赤ちゃん(生後1か月頃)でも飲めるとても親しみのある飲み物ですよね。特に熱い夏は、熱中症対策として飲まれることも多いです。
また、日本の麦茶の起源は、平安時代の貴族が飲んでいたとされているそうです。当時は高貴な方しか飲めない高級品だったのかもしれませんね。
画像:我が家の麦茶、いつも沢山揃ってます
【昨日の麦茶って危険…??】
皆さんも一度はご経験があるかもしれません。
昨日、テーブルに置きっぱなしだったコップに入った麦茶を飲んでしまったことが…
はたまた、一日中、車に置きっぱなしだったペットボトルの麦茶を次の日飲んでしまったことが…
実はそれ、食中毒になっちゃうかもなんです!!!
こんな研究結果が報告されています↓
《飲み残しを48時間放置し細菌がどうなるかの実験》
□実験に使用した飲料水
緑茶、麦茶、スポーツ飲料、ミルクコーヒー、果実100%オレンジジュースの5種類
□細菌の繁殖の順位
・1位:ミルクコーヒー
→口をつけて飲んだ直後の菌の数は1mLあたりおよそ1000個でした。
24時間後には1万倍のおよそ1000万個、48時間後には3億個以上もの細菌が確認されました。
→糖分やタンパク質が多く含まれており、細菌が増殖したと考えられます。
・細菌の繁殖2位:麦茶
→24時間後におよそ9000個、48時間後には3万個を超えました。
→原料が炭水化物を多く含む大麦の種子のため、それを栄養として細菌が増殖したと考えられます。
・細菌の繁殖3~5位:緑茶、スポーツ飲料、オレンジジュース
→緑茶は飲用直後に約1700個あったものが、24時間後には10分の1以下に減少し、48時間後には100個程度になりました。緑茶には「カテキン」という細菌の増殖を抑制する作用のある成分が含まれているため、この働きにより菌数が減る結果であったと考えられます。
→果汁100%オレンジジュース・スポーツ飲料は飲用直後から100個程度でしたが、3時間後にはほぼ0個になり、以降増えることはありませんでした。
オレンジジュースやスポーツ飲料は、液性が強い酸性(pH3.5程度)であったことから細菌の増殖を抑える効果があったと考えられます。
(参照:宇都宮市衛生環境試験場、https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/eisei/shikenjo/1014682.html)
上記の試験結果から、糖分の多い「ミルクコーヒー」やたんぱく質を含む「麦茶」が細菌の繁殖が顕著であることがわかります。
糖分の多そうなスポーツドリンクが細菌が繁殖しやすいように思っていましたが違うのですね。
この結果を知ってしまうと、昨日の麦茶が恐ろしくて飲めないと思えてきませんか…?
【細菌を増やさない対策は…?】
①グラスなどの他の容器に移して飲むこと
→口を直接つけなければ、口の中の細菌がペットボトルに入ることは防げます。
②冷蔵庫に保管すること
→仮に細菌がペットボトル内に混入したとしても、増殖しにくい温度を保てば増えることはなくなります。
③早めに飲み切ること
→より短時間で飲み切ってしまえば、細菌が増殖する時間も、他の食中毒菌等が入り込む機会も減らすことができます。
出典元:宇都宮市衛生環境試験場、https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/eisei/shikenjo/1014682.html
特に子供がいるご家庭では、テーブル等に出しっぱなしにした昨日の麦茶を飲んでしまわないよう、注意してあげることが大事だなと思いました。
私も、この試験結果を見てから、夜のうちに飲み物類だけ(部屋は汚い…泣)は最低でも片づけて寝るようにしています。
また、車内に残された飲料水は麦茶に関わらず、次の日に飲むことは避けたほうがよいということがわかりました。
しかも、この暑い時期は尚更かと思いますので、皆さんもご注意ください!!
味噌汁って実は傷みやすい?
今回は、身近な食べ物として「味噌汁」を取り上げたいと思います。
皆さんもこの題目を見て「えっ?そうなの?」となっている方も多いかもしれません。
私も、数年前まで知りませんでした。味噌汁が傷みやすいだなんて…
私の考えとして、味噌汁って発酵食品を使っているから傷みにくいと何となく思っていたのです…
しかし、その考え方は間違いだということがわかりました!
ウェルシュ菌という恐ろしい菌が繁殖しやすいのです…
【ウェルシュ菌とは…?】
味噌汁が原因となる食中毒で発見される細菌は「ウェルシュ菌」(下画像)と呼ばれる細菌です。
出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
ウェルシュ菌(学名:Clostridium perfringens)とは、クロストリジウム属に属する嫌気性桿菌※(けんきせいかんきん)である。河川、下水、海、土壌中など自然界に広く分布している。
A型菌はヒトや動物の腸管内に定常的にかなりの数が存在し、糞便や土壌中に栄養型、芽胞型のいずれでも多数存在している。一方B~E型菌の自然の生存場所は動物の腸管内と考えられている。
食中毒の症状として8〜20時間の潜伏期の後、水様性の下痢を引き起こす。腹痛と下痢は必発であるが、嘔吐、発熱は見られない、1-2日で回復し、予後は良好である。
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
※桿菌(かんきん):個々の細胞の形状が細長い棒状または円筒状を示す原核生物のこと
上記より、ウェルシュ菌は人間や動物の大腸内常在菌であり、下水、河川、海、耕地などの土壌に広く分布しているので、野菜や肉、魚などの食物にもごくふつうに付着しているようです。
また「高温でも死滅しない・嫌気性菌」という性質で酸素がない状況を好みます。
鍋に入ったスープや煮物などは、底の部分には酸素がないため、嫌気性菌のウェルシュ菌にとって、繁殖するには好都合な環境であるということです。
まさに、作り置きされた味噌汁はウェルシュ菌にとっては有難い寝床といった感じでしょうか。
味噌汁のほかにも「カレー」や「シチュー」などの鍋物も同様のようです。
では、菌の増殖を食い止めるにはどのような対策を講じたらよいのでしょうか?
【ウェルシュ菌を増やさない方法】
①大量に調理したり、作り置きを行うことは避ける
②一度に大量の食品を調理加熱した場合、小分けして急速に冷却(15℃以下)する
とにかく、その日のうちに食べきれる分を作ることが一番効果的なのかなと感じました。
しかし、日々の生活の中で作り置きしていかないと厳しい時もありますよね…泣
そんな時は、なるべく早めに小分けにして急速冷却させるということを実行すれば、極力は食中毒を防ぐことができるとわかりました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、身近な飲み物「麦茶」・食べ物「味噌汁」に絞って食中毒の恐ろしさ、そして対策についてお伝えできたかと思います。
これから夏本番を迎えます。
年々、暑さが増しているような気がしていますが、食中毒に気を付けて熱い夏を乗り切っていきましょう!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント